投資をしてみたいが株の買い方はわからないし、指値といわれても何の事だかさっぱり。売り方もそのタイミングも、初心者にはリスクが多そう。でも株の仕組は投資先が儲かれば自分も儲かる、これだけです。株の買い方を理解して低金利時代を乗り越えましょう。
株というと、素人が迂闊に手を出せない、海千山千の相場師たちが跋扈する、それこそ生き馬の目を抜くような世界だと思ってはいませんか。
確かに株式投資は、ハイリスク・ハイリターンの金融商品です。
でも考え方によっては、銀行預金もその銀行への投資だといえます。
預金者から得た資金の運用方法は、基本的に知らされませんし、そのうえきわめてローリスク・ローリターンの投資なのです。
その点株式投資は、気に入った運用方法をしている銘柄(会社)を、選ぶことができます。
リスクは常に考慮しておかなければなりませんが、慎重さを忘れなければ、それほど怖しい世界ではありません。
初心者が肝に銘じておかなければいけない第一のことは、株式投資はすべからく余裕資金でやらなければいけないということです。
いくら資金があったとしても、それが将来学資に当てる予定のものであれば、余裕資金とはいえません。
いくら多少の損益があったとしても、借金をして買い増したり、補填しようとするのは、大ケガのもと。
株取引には証券会社の口座に入金した範囲で購入できる現物取引と、口座の資金を担保として購入資金を借り受けられる信用取引があります。
上にあげた理由から、初心者はまず現物取引から始めましょう。
さて、いざ株式投資を始めようと思い立っても、あまたある銘柄の中から、いったいどれを選んだらいいのか。
新聞の株式欄や、株価変動の推移をあらわしたグラフを、食い入るように見つめても、初心者には買い方や売り方は、なかなかわかるものではありません。
そこで、発想を転換させ、プロや熟練者の視点からではなく、消費者である自分の視点から考えてみるのです。
例えば、ある会社は近々子供に人気のキャラクターを使ったお菓子を発売するという情報を得たとします。
その商品がヒットすれば、当然株価は上昇します。
このように、自分の身の回りから、生活感を基準にして銘柄を選んでいくのも、ひとつのポイントです。
指値(さしね)というのは、売買時に「900円なら」というように、株価を指定して行うことをいいます。
売り手と買い手がその値段で納得すれば、取引が成立します。
逆に言えば、納得する相手がいなければ株は動きませんが、ある程度安心できる取引ということもできます。
これに対して成行は、相手の言い値でする取引です。
成行は取引において最優先されるので、どうしても欲しい銘柄がある時には有効ですが、急騰時には思わぬ高値で購入する事になるので、注意が必要です。
その他「希望価格になったら成行」という逆指値という方法を使える証券会社もありますので、これらを臨機応変に利用して、効率の良い資金運用を心掛けましょう。